増田俊樹プロデュース!「おまえと芝居したいんじゃ! Act.0」の昼の部公演のチケットが幸運にも手に入ったので参戦してきました。
朗読劇の内容や、イベントパートで行われたエチュードとか謎の褒めあい合戦については……多分たくさんの人がツイートしたりブログにしていると思うので……私はなんか、別のことを書こうと思います。
今回の舞台、脚本も演出もすべて増田さんがやられるというもので。私はどんな作品になるんだろうとそわそわしてました。
増田さんはどんなお話を書いて、どんな役柄を演者(梅原さん、西山さん、白井さん、山本さん、伊東さん、財満さん)に振ったんだろう、と。
コメディなのか、シリアスなのか。
作品についての情報が何一つない中で始まったその作品は、なんていうか……熱かった、です。
多分ね、きちんとその道のお勉強をされた方が見たら、拙い箇所のある脚本だし演出だったんじゃないかなぁ、と思う。(お話として面白くなかったわけではないですめっちゃ私の好きなタイプのお話でしたし)
でもその拙さをカバーするどころか、飛び越えるぐらいの、芝居……エンターテインメント、のが正しいのかな、とにかくその表現したいものへの熱狂がぎゅっと濃縮されてたように思います。
「俺は!人間のこんな汚い部分と!それでもきっと人間には希望があるんだってことを!芝居を通して!見たいし見せたいし演りたいんだ!」
そう大声で叫ばれてるような舞台でした。
そしてその増田さんの思いをきちんと受け止めて、更に力と熱を加えて、芝居で演者の方々がその思いを返していて、本当に熱かった。
役者として生きている方々が、役者として相手の思いに全力で返していく様を、生で、直に、リアルタイムで観られたあの瞬間、もう本当に本当に幸せだった!
いやね、お話の中でそれぞれの思いや考え方や立場やそういう諸々がきちんと絡み合ってね、人間の汚い部分から目をそらさずきっちり書き上げててね、それが本当によかったんだ。
でも、終わりは希望のある終わり方で、人間は汚い部分が絶対にあるけどでもそれだけじゃないんだ、ちゃんと前に進めるんだと書いてくれていて、それがすごく嬉しかったんだ。
人間は綺麗なだけじゃない。汚い部分があって、ダメなところもあって、たくさん間違えるし、エゴだってある。
でもその汚い部分も、ダメなとこも間違えたこともエゴだって、カバーしたり努力したり考え方を変えたり……とにかく、何かで変えていけるはずだ。
それを真正面から認めて、書いて、演じている、そんな舞台でした。
本当に本当に素敵だった。
役者さんたちが、それぞれの人物の思いをきちんと伝えてくれる舞台で、それも素晴らしかったなぁと思います。
素敵な時間をありがとうございました!
そして大変遅くなりましたが、増田俊樹さん誕生日おめでとうございます!
おまえと芝居したいんじゃ!Act.1の開催を願っています。